(少し以前の話で、書いたときにバグで消えていたものが復活したので改めて読んでみた。
我ながらおもしろい話だな、と思って公開してみる。)
蒼井叶という、アイドルがいる
数年前、YouTubeに唐突にオススメされたGRWM動画のサムネがイケメンすぎて、再生した
かっこええし、かわええし、渋滞しとるな、と思いながら、チャンネル登録して、Twitterもフォローして眺めたりしている
ヲタクかといわれると、そんな熱量はなく、ファンかといわれると、積極的に応援している訳ではない
見目麗しいな、とただひたすらみているだけである。
私はライチがすきで、香水もトップノートにライチが入っているものを愛用している
叶ちゃんの愛用する香水は違うものだが、ライチの香りらしく、チェキやらの列はライチの匂いがするらしい、というのを後から知って、一緒!って思った
マックを食う動画で私と同じスパチキがすきと言っていたのも、テンションが上がった。
私はピアスの数こそ多くはないが少し変わったピアッシングをしていてそのひとつ、マディソンという首のピアスをあけて愛でている
叶ちゃんが一時期(本来短命なピアッシングなので)マディソンをあけていたのも嬉しかった
叶ちゃんがローストビーフ丼を食べるとき、一口がめちゃくちゃ大きくてすごく好感度が上がった
ただ勝手に見ているだけ
いちいち、あー、この仕草いいな、とか気持ち悪い程に見返してるだけ
ただ、ヲタクでもなければ、ファンでもない。
そう名乗るには烏滸がましいと思っているからだ
と思って過ごしてきた。
つい最近、叶ちゃんが、Twitterアカウント消そうかなってツイートをしていた。
あら、なんか病んでるのかなって、軽く思ってリプを表示した。
学生時代から、割といわゆるメンヘラが居る環境だったので、まあ、あるよねー疲れちゃう事ー、とか軽く考えながらリプを表示したのだ。
衝撃だった。
ファンの子とのやりとりかな
積み上げてきたフォロワー数なのにもったいないというリプへの返信が、最近、閲覧数が回らなくなって、反応してくれないフォロワーはファンとして、数字として、カウントできないんじゃないかという趣旨だった
まさしく、その通りだと思った。
首がもげるかと思った
でも、そんな風にはなかなか言えない。
忖度してしまうものである
私ならせいぜいオブラートに包んで、うやむやに、どーしよっかなぁ…っていうにとどまるくらいだろう
インスタでは中指立ててるくせに。
「反骨精神」とか言ってるくせに。
そういう類いの反骨精神じゃないもん、とか言い訳しちゃお
とにかく、そこまで抜き身の真剣をラフにスラっと見せられた衝撃たるや。
衝動のまま、引用リツイートで粗い文を書いた。
パンクにはパンクで応えたい
初期衝動は大切に。
彼女は私のツイートにいいねして、すぐアカウントを消した。
これは全くの自惚れだと思うが、幇助、のような気分だった。
しばらく動向を見守った。
結果として、数時間後には戻ってきていた。
フォロワーもそのままに。
おかえりなさい
正しくメンヘラでよかった
多分、そういう事を繰り返しているのだろうな、と思う
でもそれでいいんだと思う
だって生きるってそういう事じゃん
知らんけど。
煩悩がないと緩やかにしんでしまうと思っていて
生を授かった以上、どの決断をしても、何かしらの甘えは生じてしまうものだと思っていて
だから、自分に嘘のない行動が一番柔らかくて強い行動なのだと、そう、思っている。
私が迷った時の道標になるような出来事だな、と思って
別にそれに従うというか方向性をそこにするつもりはないのだけれど
なんかいいな、と思った、最近の出来事。