徒然と取り留めもない事を考える癖が、私はあるのですが
蔓のように、枝葉のように思考を這わせていくと、いつも途中で暗がりに溶けてしまうのです。
例え茎がはっきりしていても、いつの間にか根元に戻って来てしまっていたり。
人も物事も多面的で多角的で、こちらを立てればあちらに角が立ち、あちらを立てればこちらに角が立ち、真ん中を平らにしたのなら何故かあちらからこちらから歪みが出る。
とかく、この世は一筋縄じゃいかねえな、と思うものです。
段々と、善悪、白黒の区別も着かなくなるんですよね。
と言うと、めちゃくちゃヤベェ奴みたいですが。
でも、その、「ヤベェ奴」と「まともな奴」の線引きって、何処ですか?
最近、怖い事に気付きまして。
実は、その境って、県境くらいの物なんじゃないかって。
県境の、道路のアスファルトから剥がれた粒が、どちらの県に属してるのだろう、ということを考えているのかも知れません。
誰もその粒の事なんて気にも止めないし、どちらの県かなんて見たひとの感覚でしかないのかな、と。
誰もどちらに転がった回数だとか、分子やらなんやらそういう 粒子の比重の計測なんてしないのですから。
まあ、ちょっと物騒な雰囲気も滲みましたが。
何事も言い切れてしまうのは、少し怖いな、と思ってしまいます。
まあ、白は白だろ、黒は黒だろ、と、言い切れてしまえた方が生き易くはあると思うので、そういう場合はそのまま生きていって欲しいですけどね。
…という事を考えながら、作品を制作しているよなあ、と思いまして。
オリジナルも、カバーも。
恐らく、今後もそういう気持ちで動いていくんだろうと。
今のところは、絶対に、ですが。
思考の蔓の新芽が何処に延びていくのかは未だ解らないので、「恐らく」と。
でも、そういう、心の拠り所や在り方に不安がある方々が、少しでも、自分を肯定出来るきっかけに成り得ればな、とは思います。
犯罪の勧めじゃないですよ?
男とか女とか、老いとか若いとか、趣味嗜好とか、そういう自分のアイデンティティーの話ですよ。
何か吐き出したい事があれば、商品買うつもりなくても、メッセージ送ってもらっていいですからね。
「従順デ善イ人」ではないので、全肯定はしませんが。
むしろ、前述の通り、バチバチな人なので、多分、生優しい言葉はないですが。
私自身、「人間」と巧くいく術を模索している身分なので。
その目線で。
まあ、今後とも、良しなに。