ニットのお洗濯

ニットのお洗濯

ウール100%のニットのお洗濯は、中性もしくはおしゃれ着用洗剤を使用してください。ウールは縮んだり型崩れの心配があるので、適量の洗剤を溶いたぬるま湯にひたし、こすらないよう押し洗いをします。この時熱いお湯を使うと縮んでしまう恐れがあるので、水温は39度以下をお勧めします。 ぬるま湯を取り換えてすすぎ洗いをしたら、バスタオルなどに挟んで押して吸水するか、洗濯ネットに入れて洗濯機で10秒ほど脱水します。決して両端持ってぎゅっ!としぼらないように。ニットの重さで伸びてしまわないよう平らに形を整えて、風通しのいいところで陰干しをしてください。 ニットと一緒に洗濯表示カードを入れていますが、新JIS表示記号としては上の画像に並んでいる表示と同じものです。 記号を読み解いて?簡単にご説明すると、液温40度以下で手洗い、塩素系、酸素系漂白剤は使用禁止、タンブル乾燥禁止で日陰の平ら干し、アイロンは150度以下で、石油系溶剤による弱いドライクリーニングはOK、となります。(私、マニュアルなしでこの記号を見ただけでは、これだけたくさんの情報はとても読み取れません!) 余談ですが、ウールのニットの編地をアルカリ性の石鹸でごしごし洗い、ガンガン脱水する(イタメつける!)と、「縮絨」(しゅくじゅう)という状態になります。フェルト化とも言いますが、編み目がはっきりわからないほどウールの毛が絡み合った状態です。原毛を針でチクチク固めるフェルト手芸、あれも毛を絡ませてかたまりにしていますね。縮絨はれっきとした技法のひとつで、原毛をデザイン的に並べて石鹸水で縮絨して、フェルトのシート状に作ることもできます。 技法としては楽しいのですが、くれぐれもお気に入りのニットで縮絨はされませんよう、お洗濯の際は洗剤の成分と湯温にはお気を付けくださいね。 ちなみにウォッシャブルの糸やアクリル、ナイロンなどの混紡糸は縮絨しません!

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ニット&手芸作家 時々編物講師

にっとも堂
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