差別に対抗する手芸作品たち

差別に対抗する手芸作品たち

こんにちは。手芸作家のWalking-Eyesです。 以前からお知らせしている通り、Instagramの方で週に1回の製作日記を公開していますので、 この場は個人的な作家としての方針や方向性を書く場にしようと思います。 これを書いている時点での私は、1年近くかかっていた作品がようやく完了したところです。 ただ、その約1年の中で社会において「どうしてこんな結論になるんだ?」と思うことが多々ありました。 主に政治的な話なので、零細作家の私には全く関係ない物事のように思われるかもしれませんが、 政治に関係ないひとなんて、この世にただひとりでさえ存在し得ません。 私の場合、いちばん無視できないのは『差別に関係する』ことです。 私自身は特に差別の対象になるような性質があるわけではありませんが、 幼いころから『自分は周りと違っている』という自覚があります。 ヘンな作品を作っているのも、自分の欲しいものが市販品にない、という『違い』によるものです。 この文章を読んでいる方が「〇〇は差別されるべき・差別されても仕方がない」という考えをお持ちなら、 ぜひ考え直してください。差別が許されるのは『差別をすれば問題が解決する場合』のみであり、 世界の歴史上、差別によって解決した問題などひとつもありません。 差別とはつまり、『個性を否定する事』です。 もし、その人の人生において差別が重要な役割を果たしたのなら、 例えば『差別を口にしたら心が軽くなった』とか『困っているときに助けてくれたのが差別主義者だけだった』であれば、 私はその人の個人的な体験を否定する事はできません。私だってとても落ち込んでいるときに、 小林克也さんの”ベストヒットUSA”を観て勇気づけられた経験があり、克也さんのことが大好きです。面識ないけど。 ですが、もしあなたが何かつらい状況にあって、その時に見た文章が差別を肯定するものであったら、 内容を信じる前に、それがあなたの個性や人生を肯定するものか、他人の個性を否定するものではないかを考えてください。 そして、ひとりのウツボやらクラゲやら公衆電話のぬいぐるみを作っている、 ヘンな手芸作家がいることを思い出してください。 ちなみに、当初は『(差別に対抗する)手芸作家』にあたる英単語として "Sewer" と書こうとしたのですが、 調べたら Sewer って『下水道』って意味なんですね……。 代わりに "Sewings(縫製品)" を使ったら、スペルミスを示す赤い波線が出るのですが、 "I"の位置が揃ってバランスがいいので、このまま使います。

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3Dプリンターに負けない裁縫を目指しているひと

WALKING-EYES うつぼ&マシンのぬいぐるみ
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