随分と様々なことを、そして大事な何かを忘れていることに気が付いたのは、僕が21回目の誕生日を祝ってもらった時のことだった。
僕の21回目の誕生日パーティーには少し珍しいゲストが来てくれた。それは、遠い谷に住む祖父だ。
正直なところ、僕はこの遠い谷の祖父のことはほとんど知らない。
そんなほとんど面識も思い出もない遠い谷の祖父が、なぜ21回目の僕の誕生日パーティーに突如現れてくれたのか。
僕はそんな謎よりも、いま僕の掌の中で時々艶めかしく光るこの青色とゴールドのイヤリングに気を取られている。
これは遠い谷の祖父が、きみの21回目の誕生日プレゼントだよと上品な皺が刻まれた顔を穏やかに弛ませながら僕にくれたものだ。
その様子を見守っていた親戚や友人たちは、「男の子にイヤリング?」、「ところでこの方はどなたなの?」といったそれぞれのコソコソ話を繰り広げていたが、僕の意識はこのイヤリングに集中していた。
なんだろう、このイヤリングを以前手にしたことがある気がする。
なぜだかわからないけど、このイヤリングだけは粗末に扱ってはいけない。大事に取っておかないといけない。
ぐるぐると頭の中でモノローグを巡らせながら目の前の祖父に視線を戻すと、
つい数秒前までにこやかに微笑んでいた遠い谷の祖父の目がきらりと光ったのが見えた。美しい透明の涙だ。
ただの好々爺ではなく愛おしい誰かの為に何かを待っていて、その何かとやっと巡り合えた、そんなときに一筋流れたら美しいと思えるようなそんな涙だった。
「きみはきみの誰かの為に、大事にするんだよ。いいね?」
僕も一緒になって祖父と泣いた。
===========================
● 制作したきっかけ ●
新作のデザインを考えていたとある真夜中。
突然頭の中に、誰かのなにかの”歴史”が受け継がれた瞬間のイメージが浮かび上がり、
頭の中の深いところではきっと何かアンティークなものを作りたいのだろうかと少し他人事のようではありますが、
浮かんだイメージを参考にこの作品のデザインを始めました。
他人事のように感じたのは、きっとその時浮かんだイメージがあまりにも自分の歴史とはかけ離れていた異国のものだったからだと思います。
これまでの説明をお読みになって、「こいつは一体なにを言っているんだ・・・?」と眉を顰めている方もいらっしゃるかなと想像いたしますが、制作した私もまったくの同意です(笑)
うまく言語化出来ないほど、今回の作品は不思議なインスピレーションの元生まれたんだと受け取っていただければ嬉しいです。
● 作品詳細 ●
青く透き通る、冷たい山の水をイメージしたブルーをメインに、アンティークを彷彿とさせるゴールドカラーを差して。
自作のレジンカボションには、連続したものではなくフラグメントで保管されがちな歴史や思い出を切なく表現する為、ブロンズのシェルフレークを中心から外側にかけて散りばめました。
歴史や思い出は不確かで切ないですが、美しい。そこの表現も落とせないなと思い、目が細かい小ぶりのチェーンで周りを縁取り上品に仕上げるよう心掛けました。
カボションに連なる長ビーズはランダムにステッチし、複雑に相対する人の心や因果を再現しています。
潤いのあるレジンコーティングとゴールドのパーツがそれぞれ自然光に作用して煌めき、大人の色っぽさを引き出します。
少しアンティーク要素のある特殊なデザインですが、小ぶりなサイズ感が存在感を少し抑えてくれる為普段のお洋服にもマッチしてくれるはずです。
● おすすめのコーディネート ●
ブルーの中でも黒寄りの濃いブルーを採用している為、ブラックやグレーなどのシックなカラーのお洋服と相性が良さそうです。
イヤリングの身長は小ぶりですが横幅にボリュームがあるので、首元をすっきりとさせてくれるタートルネックと合わせると縦長効果により一気に洗礼されたコーディネートに仕上がりそうです。
ブラックのワンピースやロングスカートなどのティピカルなアイテムと合わせても十分おしゃれですが、
同系のブルーのかぎあみニットやジーンズとご一緒に着用することで”カジュアルだけど大胆な大人コーデ”をお楽しみ頂けそうです:)
少しナードな雰囲気とも相性が良さそうなので、金糸の刺繍が入ったカーディガンともぜひ合わせてみたい・・・!と感じております。
カジュアル、フォーマルなどのマルチなシーンでお使いいただけること間違いなしの逸品だと思います。
ご自身へのご褒美やご友人・ご家族などへのプレゼントにぜひいかがでしょうか?
随分と様々なことを、そして大事な何かを忘れていることに気が付いたのは、僕が21回目の誕生日を祝ってもらった時のことだった。
僕の21回目の誕生日パーティーには少し珍しいゲストが来てくれた。それは、遠い谷に住む祖父だ。
正直なところ、僕はこの遠い谷の祖父のことはほとんど知らない。
そんなほとんど面識も思い出もない遠い谷の祖父が、なぜ21回目の僕の誕生日パーティーに突如現れてくれたのか。
僕はそんな謎よりも、いま僕の掌の中で時々艶めかしく光るこの青色とゴールドのイヤリングに気を取られている。
これは遠い谷の祖父が、きみの21回目の誕生日プレゼントだよと上品な皺が刻まれた顔を穏やかに弛ませながら僕にくれたものだ。
その様子を見守っていた親戚や友人たちは、「男の子にイヤリング?」、「ところでこの方はどなたなの?」といったそれぞれのコソコソ話を繰り広げていたが、僕の意識はこのイヤリングに集中していた。
なんだろう、このイヤリングを以前手にしたことがある気がする。
なぜだかわからないけど、このイヤリングだけは粗末に扱ってはいけない。大事に取っておかないといけない。
ぐるぐると頭の中でモノローグを巡らせながら目の前の祖父に視線を戻すと、
つい数秒前までにこやかに微笑んでいた遠い谷の祖父の目がきらりと光ったのが見えた。美しい透明の涙だ。
ただの好々爺ではなく愛おしい誰かの為に何かを待っていて、その何かとやっと巡り合えた、そんなときに一筋流れたら美しいと思えるようなそんな涙だった。
「きみはきみの誰かの為に、大事にするんだよ。いいね?」
僕も一緒になって祖父と泣いた。
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● 制作したきっかけ ●
新作のデザインを考えていたとある真夜中。
突然頭の中に、誰かのなにかの”歴史”が受け継がれた瞬間のイメージが浮かび上がり、
頭の中の深いところではきっと何かアンティークなものを作りたいのだろうかと少し他人事のようではありますが、
浮かんだイメージを参考にこの作品のデザインを始めました。
他人事のように感じたのは、きっとその時浮かんだイメージがあまりにも自分の歴史とはかけ離れていた異国のものだったからだと思います。
これまでの説明をお読みになって、「こいつは一体なにを言っているんだ・・・?」と眉を顰めている方もいらっしゃるかなと想像いたしますが、制作した私もまったくの同意です(笑)
うまく言語化出来ないほど、今回の作品は不思議なインスピレーションの元生まれたんだと受け取っていただければ嬉しいです。
● 作品詳細 ●
青く透き通る、冷たい山の水をイメージしたブルーをメインに、アンティークを彷彿とさせるゴールドカラーを差して。
自作のレジンカボションには、連続したものではなくフラグメントで保管されがちな歴史や思い出を切なく表現する為、ブロンズのシェルフレークを中心から外側にかけて散りばめました。
歴史や思い出は不確かで切ないですが、美しい。そこの表現も落とせないなと思い、目が細かい小ぶりのチェーンで周りを縁取り上品に仕上げるよう心掛けました。
カボションに連なる長ビーズはランダムにステッチし、複雑に相対する人の心や因果を再現しています。
潤いのあるレジンコーティングとゴールドのパーツがそれぞれ自然光に作用して煌めき、大人の色っぽさを引き出します。
少しアンティーク要素のある特殊なデザインですが、小ぶりなサイズ感が存在感を少し抑えてくれる為普段のお洋服にもマッチしてくれるはずです。
● おすすめのコーディネート ●
ブルーの中でも黒寄りの濃いブルーを採用している為、ブラックやグレーなどのシックなカラーのお洋服と相性が良さそうです。
イヤリングの身長は小ぶりですが横幅にボリュームがあるので、首元をすっきりとさせてくれるタートルネックと合わせると縦長効果により一気に洗礼されたコーディネートに仕上がりそうです。
ブラックのワンピースやロングスカートなどのティピカルなアイテムと合わせても十分おしゃれですが、
同系のブルーのかぎあみニットやジーンズとご一緒に着用することで”カジュアルだけど大胆な大人コーデ”をお楽しみ頂けそうです:)
少しナードな雰囲気とも相性が良さそうなので、金糸の刺繍が入ったカーディガンともぜひ合わせてみたい・・・!と感じております。
カジュアル、フォーマルなどのマルチなシーンでお使いいただけること間違いなしの逸品だと思います。
ご自身へのご褒美やご友人・ご家族などへのプレゼントにぜひいかがでしょうか?
サイズ
横幅: 2cm(カボション) 長さ: 3.8cm 重さ: 4g
発送までの目安
5日
配送方法・送料
ネコポス
230円(追加送料:0円)
全国一律
全国一律
購入の際の注意点
耐久性と見た目の美しさに注視し、ひとつひとつ丁寧に制作しておりますが、無理に力を加えたり衝撃を与えてしまいますと破損や糸の解れに繋がる可能性がございます。
予め、ご了承くださいませ。