アンティークのアイリスガラスの一粒ネックレス。
ピンクをメインにブルーとグリーンのストライプがグラデーションになって入っています。
初期のアイリスガラスはもっと色がぼやけているので、1900年代初頭辺りの制作と思われます。
ヴィクトリア時代にはこの品物くらいのコントラストの色合いはすでにあり、後代のヴィンテージ物はもっとシャープなストライプです。
サフィレットやベルリンガラス、オパーリンガラスにも言えることですが、後代になるほどすっきりはっきりとした明るい色合いと瑞々しさを感じさせる爽やかなきらめきを持つガラスになっています。
当時、すでに世紀末の暗さやぼやけた感じは好まれなくなった新たな時代に合わせてジュエリーも変化して行ったのでしょう。
この辺りのガラスは、恐らく発生が模造ガラスであることで、あまりガラスの歴史的に重要視されて来ませんでしたが、コスチュームジュエリーの歴史に於いてはかなり重要な位置を占めるものと思われます。
サフィレットを含む初期のアートガラスの組成の分析や研究もすでに始まっています。
アイリスガラスは、ライン川で採掘されるレインボークォーツの模造ガラスとして作られ、アイリスの名はギリシア神話の虹の女神イリスの英語読みから付けられています。
角度により、ガラスのカットと混入させた色で、美しい虹色のきらめきを見せてくれます。
光に対するシャープな輝きとは逆に薄暮の中では儚げな色合いを見せたり、光源によっても異なる色合いになります。
クリスタルガラス特有の、暗めのところで見られるキラキラ感ももちろんあります。
ただストライプや斑に色を入れているのみでカラーチェンジもないのに不思議ですが、角度によっても色が移り変わる、様々な色彩を持つ魅力的なガラスです。
現代では鉛を入れずに鉛ガラスに負けない輝きを出すという触れ込みのラインストーンもありますが、この鉛ガラス特有の重さのあるきつく、深く、鈍い輝きがないとなかなかアイリスガラスの美しさにならないのではないかと思います。
また、こちらはUVライトに対し蛍光性のある蛍光ガラスの森林ガラス(カリウム含有のカリガラス)で、天然石で言うとモスアゲートの苔のようなモスグリーン系の、ウランガラスとは異なる発色を持っています。
森林ガラスはドイツ(チェコ等旧ドイツ圏を含む)近辺由来の原料を発色要因としていますので、生産も周辺地域のものと推定されます。
これはアイリスガラスの模様の間に見られます。
ウランガラス様のタイプと異なり、ほとんど流通していないレアアイテム。
大変美しいガラスです。
金具は貴和製作所製の新品です。
台座はオリジナルで真鍮製、猫脚のような二股に分かれた装飾性のある爪と、光を通すオープンバックの枠です。
◆サイズ
∇アイリスガラス
直径 〜 8.66 mm
厚さ 5.70 mm
∇ネックレス
全長 約 40 cm
ガラスに目立つ傷はほぼなく、良い状態です。
何かありましたらご質問下さい。
アンティークのアイリスガラスの一粒ネックレス。
ピンクをメインにブルーとグリーンのストライプがグラデーションになって入っています。
初期のアイリスガラスはもっと色がぼやけているので、1900年代初頭辺りの制作と思われます。
ヴィクトリア時代にはこの品物くらいのコントラストの色合いはすでにあり、後代のヴィンテージ物はもっとシャープなストライプです。
サフィレットやベルリンガラス、オパーリンガラスにも言えることですが、後代になるほどすっきりはっきりとした明るい色合いと瑞々しさを感じさせる爽やかなきらめきを持つガラスになっています。
当時、すでに世紀末の暗さやぼやけた感じは好まれなくなった新たな時代に合わせてジュエリーも変化して行ったのでしょう。
この辺りのガラスは、恐らく発生が模造ガラスであることで、あまりガラスの歴史的に重要視されて来ませんでしたが、コスチュームジュエリーの歴史に於いてはかなり重要な位置を占めるものと思われます。
サフィレットを含む初期のアートガラスの組成の分析や研究もすでに始まっています。
アイリスガラスは、ライン川で採掘されるレインボークォーツの模造ガラスとして作られ、アイリスの名はギリシア神話の虹の女神イリスの英語読みから付けられています。
角度により、ガラスのカットと混入させた色で、美しい虹色のきらめきを見せてくれます。
光に対するシャープな輝きとは逆に薄暮の中では儚げな色合いを見せたり、光源によっても異なる色合いになります。
クリスタルガラス特有の、暗めのところで見られるキラキラ感ももちろんあります。
ただストライプや斑に色を入れているのみでカラーチェンジもないのに不思議ですが、角度によっても色が移り変わる、様々な色彩を持つ魅力的なガラスです。
現代では鉛を入れずに鉛ガラスに負けない輝きを出すという触れ込みのラインストーンもありますが、この鉛ガラス特有の重さのあるきつく、深く、鈍い輝きがないとなかなかアイリスガラスの美しさにならないのではないかと思います。
また、こちらはUVライトに対し蛍光性のある蛍光ガラスの森林ガラス(カリウム含有のカリガラス)で、天然石で言うとモスアゲートの苔のようなモスグリーン系の、ウランガラスとは異なる発色を持っています。
森林ガラスはドイツ(チェコ等旧ドイツ圏を含む)近辺由来の原料を発色要因としていますので、生産も周辺地域のものと推定されます。
これはアイリスガラスの模様の間に見られます。
ウランガラス様のタイプと異なり、ほとんど流通していないレアアイテム。
大変美しいガラスです。
金具は貴和製作所製の新品です。
台座はオリジナルで真鍮製、猫脚のような二股に分かれた装飾性のある爪と、光を通すオープンバックの枠です。
◆サイズ
∇アイリスガラス
直径 〜 8.66 mm
厚さ 5.70 mm
∇ネックレス
全長 約 40 cm
ガラスに目立つ傷はほぼなく、良い状態です。
何かありましたらご質問下さい。