完成を待つ豆本達

完成を待つ豆本達

完成を待つ豆本達 左側があとは表紙を付けるだけの段階の豆本たち (本文を糸で綴って、背固めし、見返しと花布を付けた状態のもの) 右側はまだ本文を断裁しただけのものたち   取りあえずまずは、左側のものたちに表紙を付ける作業を開始します。 一冊ごとに背の幅が違うのでPCで表紙のテンプレートを作っておいて、背の幅を変更し、それを表紙の用紙の裏側に印刷してから、表紙の土台を作ります。   今後は装丁は表紙に直接印刷せず、表紙カバーの方式を採ることにしたので、表紙は無地の用紙なので、作業がラクです。   とある豆本の作り方の本に 「苦手な作業はあえてすることはありません。」 と記述されていたことがありました。 豆本(手製本)の制作工程のひとつに、小口切りという作業があるのですが、表紙を付ける前の段階で、本の小口(背を除く残り3面)を化粧断ちして綺麗に整える作業があります。 市販の書籍の場合は、大型の断裁機で小口はカットされるので、ピシッとなっていますが、手製本の場合これをすべて手作業で行うことになります。 10mmを超える厚さの紙の塊を真っ直ぐにキレイにスパッとカットするのには、熟練の技術が必要です。特に豆本は小さいので、小さなものを押さえながらの断裁作業はより難しくなります。   ゆえにこの本では、あえて難しく苦手な作業はすることはない、と言い切ってくれていたので、とても救われた気持ちになりました。 以来、苦手な作業や難しい作業は、回避もしくは別の方法に置き換えてするようになりました。   私の豆本の場合も、この小口切りという作業はしていません。本文を綴る段階と背固めの段階で、丁寧に作業することによって、ある程度キレイに小口を整えられるからです。   この教訓を表紙の装丁にもあてはめました。 表紙に直接装丁を印刷すると、装丁デザインによっては、インクジェットの場合インクが落ちて手に付く、レーザーの場合は折った箇所のインク(トナー)が剥げる、という問題が発生します。 表紙は必ず付けなければならない作業工程なので、その段階で余計な問題が発生することは避けなければなりません。 そこで重複する問題を分けることによって、作業をよりやりやすくすることができるようになりました。 これが装丁カバー方式にした理由です。 決して、苦手な作業から逃げた、ということではありません(^◇^)(ほんとに?(笑))   ということで、表紙付け作業をします♪

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