国立西洋美術館の収蔵作品エドヴァルド・ムンクの「虎と熊」を基にした総刺しこぎんクマ。
元の絵がどんな絵なのかは、国立西洋美術館のサイトの作品検索で見ることができます。
https://collection.nmwa.go.jp/G.1991-0092.html

さて。この絵をもとにツキノワグマの子どもみたいに真っ黒な子が誕生しました。

虎と熊の「クマ」。
私はこぎん刺しのテディベア作家なので、こぎんクマはたくさん作ってきました。
ムンクの元の絵を見た時、白が多い虎と比べて真っ黒に描かれているなという印象でした。
目鼻も塗りつぶされているため、表情もわかりにくい。
そのあたりが総刺しこぎんクマの雰囲気に合うなと思ったのですが。

デザインを考えるにあたり、「虎と熊」が展示されている美術館の企画展を見に行き、
「毛足が長い黒熊」という設定であると知りました。
そして、原画通りにできるだけ黒い毛並みを再現するため、こぎん模様は黒を多めにでるようにしました。
つまり、糸の部分が多い古作の模様を刺したのです。
詳しい設定などはショップページからもごらんください。
https://minne.com/items/39514335

黒にサンドベージュはスタイリッシュで、ユニセックスな雰囲気が満載です。
性別年齢問わず似合う、お部屋のおしゃれなアクセントになります。

ぜひショップからご覧ください。

国立西洋美術館コラボの、総刺しこぎんクマ！

母の日。
私はいつも気にせず過ごしてます。
何年か前にスーパーに買い物に行ったら、店員から
「いつもありがとうございます。きょうは母の日なのでカーネーションをどうぞ」
と言われて面食らったことがあります（そもそも、客は店員の母親ではない）
「すみませんがうち子供もいないし母親とも会ってないので…」と断ってしまいました。

趣旨はわかるけど、家族構成が多様化し、いろいろな事情を抱える人が多い現在では、
人によっては地雷なサービスだなと思いました個人的に。
（婚活がうまくいってない、不妊治療中、死別して立ち直れていない、毒親で苦しんできた、などなど…）
過去に贈ったことあったかな…あ、義母（夫の母）にはあげたことがある。

こんな感じで母の日を過ごしていますが、母の日ギフトを考えてみました。
今年は辰年。ということでこぎん竜。干支のものを飾るのは縁起がいいですね。
向かい干支というのもあるそうなので、戌年の方にも竜は守り干支になるみたいです。
新色の、ワインレッドにピンクの竜を用意しました。
ミニコースターセットで 9000円＋送料
https://minne.com/items/39782455

そして辰年でありながら、一時期パンダ年になったことがあるので
パンダも出しました。赤パンダです。
こちらもミニコースターセットで 8000円＋送料
https://minne.com/items/39665008
パンダは育児放棄するイメージを持っている方もいるかもしれませんが、
実はとても愛情深い動物なんですよ。

一番迷ったのは色です。カーネーションの色の連想か、赤やピンクなどが多いイメージでした。
でもよく考えたら、花以外はその色に限る必要ってないよなと思ってました。
ただ、愛情が伝わる色合いであってほしいということで、赤系になりました。

違う色がいい！　という方は、販売中の作品を選んでいただき、母の日用であるとメッセージでおしらせください。
母の日対応のラッピングをいたします。
オーダーメニューもありますが、こちらはぜひお早めにご検討ください。

私も今年は義母にも何か贈ろうかな…
実母は華道の免状を持っていたようです。教室とかはしていませんでしたが。

母の日ギフトもこぎん刺しぬいぐるみを。

最近、ショップへの追加が追い付いていませんが
下記のイベント出展の準備中です。
7cmサイズの総刺しこぎんクマを１日１つ誕生させる「1日1クマ」ペースでがんばって製作中。

「東京渋谷手づくり博」
2024年7月23日(火)-7月28日(日)
10:00～20:00(最終日は17時まで)
場所:西武渋谷店A館7階催事場
150-8330　東京都渋谷区宇田川町21-1
詳細は主催のAMULET様のインスタ、Xをごらんください。

X @AMULETomise
Instagram @amulet.mie

kogin＊bear styleは3回目の参加になります。
今年は「日本の夏」をテーマに、伝統模様を活かしたテディベアや動物ぬいぐるみを出品予定です。
昨年好評で、特集にも掲載されたこぎんパンダも出品。カラータイプもいます。
https://minne.com/items/38927269

素材の都合で１点限定になっている、画像の紫の竜を出品します！
同じ色のヘビもあわせて、干支バトンタッチにいかがでしょうか。

夏のお出かけのぬい撮りにも映える小さなともだちを探しにぜひいらしてください。
minneへの新作は、イベント準備が落ち着いた７月後半あたりから増やしていく予定です！
ぜひ合わせてごらんください！

イベント「東京渋谷手づくり博」出展のお知らせ。

夏休みになりました。
kogin＊bear styleでは、夏休みは特になく通常通り営業しています。
普段と同様に買い物を楽しんでいただければ幸いです。

夏から秋にかけて似合うおすすめアイテムとして
新出品したこぎんパンダ「過ぎゆく夏の幻想」
座高9cm 7,000円＋送料
ショップはこちら↓
https://minne.com/items/40822255

ブルーがさわやかですが、どこか暑さの抜けた夏の空を思わせます。
同じようなイメージのこぎんクマMサイズ（高さ約10cm）も製作予定です。

夜空に広がる大輪の花火をイメージしたこぎんウサギ「Hanabi」も。
座高11cm,6000円＋送料
ショップはこちら↓
https://minne.com/items/40657619

夏休み、予定のある方もいらっしゃるかもしれませんが、
あまり遠出はしないという方もいらっしゃるでしょう。
また、地震で不安な気持ちで過ごされている方もいらっしゃるかもしれません。
こぎん刺しのテディベアは高さ10cm程度と小さく、いつも一緒に居られて、そばにいると落ち着きます。
ふと空いた時間、もし不安になってしまうことがあれば思い出していただけると幸いです。

お盆期間も通常営業。

SNSで、「ハンドメイドの作り方を聞くのは失礼かどうか」が話題になったようで。
周期的に話題になるやつですね。
ということで、私のこぎん刺しぬいぐるみの作り方を簡単に説明します。
まず、私は型紙製作からこぎん刺し、仕上げまでを一人で行っています。

1.作りたい動物の写真や動画、現物も参考にイラストを起こして型紙にする。
2.布を裁断して、こぎんを使わない部分を縫製。
3.こぎん刺し。終わったら残りの部分を縫製してジョイントで組み上げる。
4.仕上げをする。

超大雑把に書くとこんな感じになります。
手間が大変なのはこぎんの虎、竜、馬あたりです。
竜は全パーツ手間がかかるので本気で大変です。
逆にウサギやクマは作り慣れているので比較的早く、目の切り替えが細かいパンダは意外と早く完成させられます。

十二支動物は、2020年に生まれました。
その段階で型紙が完成していたねずみ、ウサギ、犬以外の動物は、ここから型紙を起こし始めたのです。
虎や猿、羊のデザインは意外とすんなりできました。
竜は牛の後に誕生しました。イメージを作るのに苦労したのが竜と蛇です。

竜は神像のような形にするのは、こぎん動物のイメージからは難しかったので、どちらかといえば悠然としたイメージで仕上げました。
竜の玉は首に取り付け、爪と尾びれはビーズで表し、長いひげで竜の表現を。

ヘビは、普通に作れば長い形やとぐろを巻いた形になるのですが、これではこぎんを入れるのが難しい。
ということで、鎌首を持ち上げている形にしました。舌は後で付けることにして、こぎん模様もうろこ型の変形にしました。

こんな感じで、ものによっては何度もイメージ画を描いて型紙にして、修正して…という作業を重ねて作ってます。

こぎん刺しのテディベア・動物ぬいぐるみができるまで。

いつも応援いただきありがとうございます。
minneで受注のオーダーアイテムの価格変更のお知らせです。

作るときにこだわる部分が多く、使う素材も従来よりも高価なものになってきたため
2024/9/1より価格を変更させていただくことにしました。

ご検討いただいている方は今月中(2024年8月)の早めのご注文がお得です。

変更の対象は、
質問に答えていただいて、その回答からイメージして作る総刺しこぎんクマとウサギ。

6,000円→7,000円
対象：2024/9/1ご注文分から

クマ
https://minne.com/items/19846366

ウサギ
https://minne.com/items/24038144


なお、上記のオーダーはクマとウサギ以外の動物変更でも承りますが、大体基本価格プラス1000円程度～となります。
再作成やサイズ変更の場合は、都度見積もりをさせていただきます。

安心してお任せいただけるよう今まで通り丁寧に製作し、発送前の連絡などもきちんと行います。
（原則、期限内に発送しておりますが、万一の時には連絡や相談を怠らずにいたします）

今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。


【お知らせ】オーダーアイテムの価格変更について

「さよならリーリーシンシン」のニュースが衝撃過ぎて色々追いつきません。

昨日（8/30）のニュースで、上野動物園のリーリーとシンシン（ともに19歳）が高血圧の治療のため、
9月末に中国に返還される事になったとありました。
高齢とはいえ元気ですが、移動できるうちに移動することになったようです。

リーリーシンシンはシャンシャンやシャオシャオレイレイの両親パンダです。
2008年のリンリン死去以来、パンダ不在になっていた上野動物園に2011年2月21日に来日しました。
来日13年になります。2頭は同じ施設で育った幼馴染だそうです。
2017年にはシャンシャンが生まれて大人気になりました。そのシャンシャンも2023年2月に返還されています。

５頭のパンダがいた上野動物園は、シャオシャオレイレイの２頭だけになり寂しい。
一番多いときで日本にはパンダは13頭いたんですが…（白浜7頭、上野5頭、神戸1頭）
全員メスパンダの白浜でも"婿"つまりパンダの雄誘致計画を進めているようですが現段階ではあまり進展がないようです。

韓国や中国にも人気パンダはいるとはいえ、日本のパンダファンにとっては寂しいニュースが続きます。

そんなパンダロスの気持ちを埋めるべく、パンダ好きなこぎん刺しのテディベア・動物ぬいぐるみ作家として
パンダアイテムを勧めていきたいと思います。

秋冬に向けてお勧めしたいパンダのぬいぐるみはコチラ（画像）。
紅葉やクリスマスシーズンにも似合う赤白パンダ。
コースターもセットになっていて、外での写真撮影にも便利です。
高さ9cm,8000円＋送料

【ギフトセット】こぎん刺しのパンダのぬいぐるみ 
https://minne.com/items/39665008 

定番パンダからカラータイプまで各種ありますので、ぜひカテゴリの「パンダ」もご覧ください。

キーホルダーも各種あります。
パンダの顔型キーホルダーはコチラ。
サイズ5cm×5cm,3,000円＋送料
【キーホルダー】こぎんマスコットパンダ口あり
https://minne.com/items/37179304

胴体部分に「竹の節」の模様を使ったユニークなキーホルダーも。
竹は勢いがある、節度があるなどの縁起模様。ピンクはシャンシャンのイメージで作りました。

こぎんの妖精・うさこぐま パンダピンク https://minne.com/items/32327969 

ぜひお気に入りを探してみてください。

パンダロスを埋めたいこぎんパンダたち。

私は大学と大学院で日本近世史を研究していたのだけど、指導教官は嫌煙家だった。
少なくとも院生以上だと20歳未満の学生はいないにも関わらず煙草禁止で、吸う人は不良中高生のように隠れて吸うことになった。

今になって、すごく正しかったとわかる。

古文書など文化財を扱うため、喫煙習慣があると火の管理がおろそかになりかねない。
火災で文化財が焼失した例はいくつもある（昔は煙草が原因だとされていたものも）。
そういうところが理由なのかなと。
習慣って怖いから。

そして今は家で自分で作ったものを販売している。煙草のにおいでクレームになることがあると聞くがそこはうちの場合問題ない。家族も含めて吸わないので。
同様にペットの有無もアレルギーある人は気にする人が多いが、当の私がアレルギーでペット飼えないのでそこもクリア。
ちなみに作業しながら飲食しないのも、古文書を扱っていたときの習慣を引き継いでいる。

ということで、上記の点では安心してお求めいただけます。

すいません、吸いません

みんなと違ってもいい。
個性を愛してくれる人に出会えたら。
でも、愛されたいときもある。 
そんな強さと弱さが同居したような気分のパンダを新発売しました。


こぎん刺しのパンダのぬいぐるみ　
パンク少女の憂鬱 https://minne.com/items/41138705
（座高9cm 7,000円＋送料）

最近、私自身も悩むことがあります。
作るときに売れるかどうかを考えてしまい、本当に作りたい物、表現したいことが見えなくなる。

こういうのクリエイターあるある話なので、私はそこまで深刻に受け止めてはいません。　 

私の場合、一切を度外視したパワーと、オーダーなど決まったイメージを形にする力の両方があるタイプなんだと思ってます。
どういう反応でもいいから作りたいものを作る。という強さが最近出せていなかったかもしれないと思いました。

このパンダは間違いなく、受け容れられるかどうかを無視して、「こういう子がいたらいいな」から生まれた子。

たとえば自分自身を出したいけど、周りの意見に流されがちな時。
そばにいてそっと背中を押してくれるような存在になってほしい。
自分は自分でいたい、と言いたい気持ちをそっと応援してくれるような。

そんな風に誰かの力になりたいという思いに加えて、私自身もそういう強さで向かっていけたらと思っています。
尖っているからこそ、そこを好きになってくれる人が必ずいるはず。

自分らしくいることが、愛されること。

私の子供の頃の思い出。

ほかの子が持っていたキーホルダーとか文房具とか。欲しいと思ってもどこで売ってるかとかわからないし、その相手にも聞けない。

そこで、家にあるもので作ってました。
折り紙や消しゴム、ティッシュやビニール袋など、家にある使えるものを使って再現しようと。
パクリと言われそうだけど、昔の小学校低学年の子の工作なのでクオリティは知れてる。

もちろん外には出さずに自分で満足してただけ。たぶん人に見せても「なにこれ？」って感じだったと思う。

こぎんの模様もそういう感じなのかな。

わざわざ布の織り目を数えて刺す実用に過ぎない刺繍に伝統模様を作り出して着物にする。
この紗綾型にしてもそう。
ドット画みたいな図案でよく作り出したよと。

その創造性とキッチュさがこぎんの持ち味のひとつかもしれない。
本物の織物にはかなわないけど、いつしかそれが愛されていく、その強さ。それこそがこぎんの魅力なのかもしれない。

ないなら作る。という逞しさ。

いま、生活必需品以外の消費が落ちるとしたら、その原因は不況よりも、災害の多発などの絶望や不安感だと思う。


不況や物価高は最近始まった話ではない。なんなら10年位前からも言われている。
コロナ感染拡大の時は、旅行や外食はできなくなっても、その分おうちを楽しもうみたいな雰囲気はあった。


今年は能登地震が年始にあり、夏には大型台風や南海トラフ地震緊急情報、最近でも能登豪雨と続けて発生している。

災害の不安の中では、おうちでも外でも楽しむ余裕がなくなり、生活に必要なもの以外は買ってはいけない、買う気にならない空気になっている気がする。


楽しいことを積極的に探そうという気分でなくなっている人も多いかもしれない。
それでも、気持ちが塞いだまま過ごすのは精神衛生上よくない。


直接被害や影響がないなら、まず自分の周りの衣食住を整えて、無理してでも少しでも楽しく日常を送ることが大事。
私自身、それによって自傷行為や自殺願望から脱したから間違いなく大事だとわかる（もちろんそれだけではないが）。


私の作るものを買ってくれる人、ブログやショップを見てくれている人にも、暗い気持ちで毎日過ごしてて欲しくない。
お互い元気になれる事を探したい。
そんな気持ちで過ごしている。

私にできるのは、作ったもので小さな癒やしや楽しみを届けるしかないから。

サムネイル画像のウサギは販売中。

https://minne.com/items/41221824?uid=Cuu5Ymb49Na79wAjFdceAg%3D%3D

いま自分のような作家になにができるか。

2024年10月15日。
在庫から新作までどれが届くかお楽しみの、Sサイズの総刺しこぎんクマガチャ（6,000円＋送料）をminneで販売予定です。
ウサギもできる予定です。
（Sサイズクマは座高7cm,ウサギは11cm）

ショップには色々いるけど、
全部かわいい。　決められない！
代金払うから選んで送って、という方へ。

ガチャが人気なのは知っています。
しかし自分でやるとは考えていなかった。
まず5,000円以上するアイテムガチャで買うかな…？　と思っていたんです。
どちらかというと、一体ずつ自分に合う子との出会いを期待する作風ですし。
 
しかし最近、質問に答えていただくオーダーが増えつつある状況をみて、完成品がいろいろありすぎて選びきれないんではないか。
おまかせで届いた子をうちの子としてかわいがるスタイルもいいのではないかと考えました。

それにネットショップなら機械の問題もクリア。
ということで運を天に任せつつ、運命の子との出会いを楽しんでいただけたら！
15日までもうすぐですが楽しみにお待ちください。

かぶり対策として、
過去にお求めいただいたクマやウサギがある場合は、メッセージで画像を添付してお知らせください。
雰囲気が違うものをお届けします。

ガチャの性質上、どんなものが届くかは完全お任せになります。
指定したい場合はオーダーになりますので、メッセージなどでご相談ください。

手芸家こひろ

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