諦めず、一針一針。

諦めず、1枚1枚、裁断。

諦めず、1枚1枚、写真撮影。

作品作りを通して改めて考えさせられた、ものづくり。

買い物に行き、目に飛び込む数々のものは、どれだけの人の手に携わり、いま、ここにあるのかな、と。

世の中に姿を現すまでには、たくさんの工程があること。

自分が最初から最後までものづくりをする中で、葛藤することもあります。

たくさん悩むこともあります。

だけど、3年前、腹をくくり、ハンドメイドをしようとした時、テレビを見ていたときに、ふと聞こえてきた言葉がありました。

『誰だって、最初は初心者。』

最初は、上手く縫えない。

最初は、上手く裁断できない。

最初は、上手く撮影できない。

2000個以上作品を作り続け、5000枚以上撮影をしてきました。

たった1つの作品を撮影するのに、1時間半かかることもあります。

上手くできずに、悔し涙を流しながらも、でも諦められなかった日々。

寝ていても、『作品の使いやすさを考えたら、どうしたらより良くなるか』と思い立ち、メモしたり。

前より、できなかったことができるようになると、そこに喜びが生まれ。

作品を手にして下さる方のことを思い、喜んでくれた時の喜びを感じ。

いろんな形の喜びが見たくて、諦められなかった日々の積み重ね。

『誰だって、最初は初心者。』

その言葉に支えられながら、今日も針を、手を進めています。


支えられた言葉。『誰だって、最初は初心者。』

ものづくり、作品として想いを表現していくこと。

ものづくりは、想像の積み重ねだと考えています。

『この生地の、ここを裁断したらどういう絵柄の作品になるかな』

『この作品を、鞄などに入れたとき、より使いやすく幅が広がる使い方ができるようにするには、どんな作りがいいかな。』

『これを入れるとしたら、どういう仕様にしたらいいかな』

『こんな物語を作品に添えたいな…。
どんな文章にしようかな…。』

『お客様も、作り手にとっても楽しめるようなものづくりができるようにするには、Create-Happiness.mcらしさの作品作りをするには、どうしたらいいかな。』

日々、いろんなことを考えながら制作しています。

使う場面をひたすらイメージする、イメージしたものを試作として形にし、改善し、型紙を作り、また形にして…。

すべては、想像から始まる創造。

想像の積み重ねが、作品を形にする創造の楽しさに繋がっています。



表現すること。想像と創造。

私が物語にこだわる理由。

子供の頃から、本を読むのが好きで、その話の中の光景を想像することが大好きでした。

でも、どんな本よりも、大好きな話がありました。

父が話してくれる物語です。

仕事で疲れているはずなのに、話を聞かせてくれて、楽しかった思い出があります。

会社を辞めて、自分らしいものづくりがしたい。

自分らしい、ものづくりって何だろう。

自分の中の軸には、必ず『物語』があります。

思い返すと、父の物語は何であんなに面白かったのかな。

それは、純粋に、人を喜ばせたい。

純粋に、人を笑わすのが好き。

そんな気持ちがあるからだと、今、一つ一つの作品を作りながら感じています。

自分のために頑張れる力より、誰かを想うことでより湧いてくる力は、必ずあります。

父が私を喜ばせてくれるよう、私も回りの人に温かい気持ちを伝えていきたい。

『人生は、喜ばせごっこ』。

大好きな言葉の一つです。






物語、そして、人生は、喜ばせごっこ。

最近、ハンドメイドの原点について考えました。

例えば、子供が親に肩叩き券を作ったり。

例えば、親に似顔絵を書いたり。

子供を思って、ご飯を作ったり。

大切な人のことを想って、食事を作ったり。

例えそれが、既製のもののように上手くなくても。

それでも、貰った人の心が温もるのは、

物の上手さ、下手さは関係なく、

『そのもの、そのことに、人の手のぬくもり』が、添えられているからだと。

時間が経ち、色褪せても、形が崩れても置いておくのは、そこに、既製のものでは代わりがきかない、大切な想いがあるからだと。

そう思っています。

そして、それがハンドメイドの原点となる想いや、価値なのではないかと考えています。

日々を『こなす』のではなく、『原点』を振り替えること。

何かを続ける覚悟を持とうとしたとき、

大切なのは、『原点』『初心』を持ち続けることだと信じています。

そして、『誰かを想う』気持ちを持ち続けること。

『ハンドメイド』という言葉の意味を、価値を、自分自身に問いかけながら、作品と向き合いたいと思っています。




ハンドメイドの原点。 

私のこだわりの【縫い目を見せない縫製】

それは、まずお財布を手に取り、表から見たときに、生地のデザインに縫い目がないことです。

そして、ファスナーを開けたときにも、裏から見ても縫い目が見えません。

『何故、縫い目を見せずに作りたかったのか。』

それは、

『世の中にあるお財布は、表から見たときに殆どが縫い目が見える。

それなら、私は縫い目を見せず、鞄の中で他の物と干渉したり、使い続ける中で糸が端などからほつれることが無いものを作りたい。

その分、作るのに時間がかかっても、こだわりを形にしたい』と、考えたからです。

また、このレターには、お財布の表の箇所のアップ写真を添付しています。

デザインに縫い目がないことで、生地の魅力が、より素敵なものになると考えています。






お財布：縫い目を見せない縫製箇所その①

縫い目を見せない縫製部分は、ファスナーを開けたときにも確認することができます。

まず、内側の生地と、表の生地を合わせる際の縫製箇所です。

一針一針、手縫いで縫製することで、先にミシンで縫い付けたファスナー部分が、きちんと生地に縫い付けられているかを目視で確認することができます。

そして、表と裏の生地が双方向から見たときに、縫い目を見せずに縫製できているかを確認しながら作ることができます。

『作ってからの確認』

ではなく、

『作りながら確認。』

当たり前のことですが、大切な確認作業だと考えています。





お財布：縫い目を見せない縫製箇所その②

お財布は、日々の生活に寄り添う大切なもの。

そこで、防汚防水対策ができるか試してみました。

使用したのは、シリコン系防水スプレーです。

水や雪を弾いてくれるものから、ホコリや汚れをつきにくくしてくれるものまであります。

【必ずスプレーの注意事項をお読み頂き、屋外で行ってください。】

①スプレー前に汚れを落とします。

※汚れを一緒に固めてしまい、落ちる汚れも落ちなくなってしまいます。

②対象物から20～30cm程度離します。
全体に均一に湿らせるようにかけます。

※乾いてからでないと効果を発揮しないので、使う直前でなく事前にお使いください。

私は4時間弱置いてから水をかけてみました。

水道の蛇口から水を流し、約5秒ほど。

表面に水滴ができ、水を弾いていました。

防水スプレーのご使用、おすすめです(^-^)

お財布：防汚防水対策について

Create-Happiness.mcは、商標登録の取得に伴い、現在しているタグの在庫が無くなり次第、枠なし・語尾に®️を追加したタグに変更して制作して参ります。

全ての作品を一度に作り替え、写真を差し替えるのができないため、まずはこちらのレターにてご連絡致します。

タグ以外、各作品の仕様に変化はございません。
今後とも、Create-Happiness.mcの作品を宜しくお願い致します(^-^)



タグの変更について

生地と出会ったとき、直感でこれだ！と思うものを買っています。

迷いがある生地は仕入れないことは、私のこだわりの一つです。

お店に行き、手触りや、接着芯との相性、制作する過程で生地を重ねて縫製する場合、針が通るかどうかを考えたり。

ファスナーを開けた時や、手にした瞬間、どんな感情が沸くかな。

気持ちが上がるものがいいな…

物語や光景が浮かんでくるものがいいな…

色合いやデザインを見たときに、お客様それぞれのお手持ちの物たちに加えて頂けたらいいな…

この生地を裁断した時に、型紙で切り取ったときに、デザインを上手く活かせられるように裁断できる生地かな…


いろんな想いを持ちながら選んだ生地を形にするとき、とても心がワクワクします。

早く形にしたい！と思い、朝から晩まで12時間位作り続けることもあります。

こんな風にこだわりを持ちながら作るのは、メーカーで働いていた時に感じていた、ある想いがあります。

いろんな工程を経で形にした物を、自分のこだわりを詰め込んだ物を、自分の手から旅立たせたい、との思いです。

もちろん、一人で全部するのは大変なときもありますが、何百個、今まで2000個以上作っても飽きないのは、生地一つ一つに思い出があり、作るのが楽しいからです。

そんな生地たちも、次に仕入れようとしたときには廃番になっていることも多々あります。

県外のお店にも問い合わせたり、県内の店舗あちこちに行ったり、メーカーの人に問い合わせたり。

けれど、どうしても在庫がない場合は、落ちこむこともあります。

だけど、手持ちの残りの生地たちを最後まで活かせられるように…と、気持ちを切り替えたり。

生地と出会わなければ、形にできなかった作品たち。

同じ生地でも、まったく同じように裁断する物ができない生地など、

ものづくりを通して、一期一会の有り難みを感じる日々です。






一期一会。生地との出会い。

私がminneで初めて作品を登録したのは、

『二つ折り財布』です。

当時の私は、毎日フルタイムの仕事が終わってから食事の準備や家事を済ませ、寝るまでの時間、毎日練習していました。

かさ張らず、家計用と自分用のお財布を一つに纏められる財布が作りたい！と思い、取りかかったのが二つ折り財布でした。

独学で、型紙もなく、作り方も自己流で、いきなり生地に線を描き裁断し、縫製していました。

ただ、作りやすくするために、試行錯誤の中、裁断する生地の大きさは2種類にし、それを工夫して縫製しようと決めていました。

今は、この二つ折り財布の作品以降は型紙を作り制作していますが、二つ折り財布の型紙だけはなく、今に至ります。

財布の両端を、バイアステープを使わず、手縫いで一針一針、表からも裏からも縫い目を見せない縫製の仕方で、毎日練習していました。

バイアステープの縫製だけで、約2時間かかりました。

ミシンですれば、時間も短縮できますが、手縫いでのまつり方にこだわったのには、理由があります。

それは、今でも変わらない気持ちで、『極力縫い目を見せずに縫製することで、使用中の糸のほつれを防ぎたかった』からです。

繰り返し、繰り返し作り、練習し、袋や箱がいっぱいになりました。

初期の頃の作品の試作品は100個以上になるため、全てではないものの、今でも手元に置いています。

でも、独学が故に、うまくなりたい！もっと、少しずつでもいいから、うまくなりたい！という気持ちが私の心を支えていました。


やっと時間をかけて完成した瞬間、見返して納得いかなければ破棄したり。

今でも、見返せるところに過去の作品を置くことで、当時の事を思い返しています。

あの時があったからこそ、少しでも綺麗に見えるようにと、沢山の縫い方を練習できたし、

あの時があったからこそ、今のものづくりへの向き合い方の気持ちにも繋がっています。

ものづくりをする日々の中で、初心をいつも忘れてはいけないと、言葉を話すことはできないけれど、その『もの』という存在そのものが、初期の頃の作品たちが教えてくれている気がします。





minneで初めて作ったもの。

作品を作りながら、ものづくりについて改めて考えていました。

『ものを大切に使う。』

と同じように、

『ものを大切に作る。』

シンプルな言葉ですが、ものを大切に作ることが、心を込めて作ることなのかなと思いました。

何故、ものを大切に作るか。

お客様に喜んで頂けるようにするため。

作り手が、ユーザーの目線で作ることを意識し、納得いくものづくりをするため。

そして、作品自身が、作り手の元を離れるときに、自信を持って旅立っていけるようにするため。

いろんな想いが重なることで、『ものづくり』は、『ものを大切に作る』ことだと、最近、改めて感じました。



ものを大切に作る。

イルカを見に行くのが大好きで、16年くらい前から訪れる場所があります。

夕暮れ時、海とイルカを見ながら、ふと、水面を見て、光の粒が散りばめられているのを見ました。

風景の中から、ただ、光の粒だけを切り取り、写真に収めました。

自然を見ながら、作品作りのことを考える瞬間も、とても大好きな時間です😊



Create-Hapiness.mc®️GALLERY

Create-Hapiness.mc®️GALLERYのレター一覧