看板犬闘病記② 経緯〈発症~1度目のオペ〉

看板犬闘病記② 経緯〈発症~1度目のオペ〉

以下はあくまでうちの子の症状で、個体差があると思いますが…。 →がついた、後半の記載が、私が後悔していることです。 【6月中旬頃】 ・耳を掻くことが増える。→耳を見ても綺麗なのに? ・寝ている時や明け方、突然『ワン!』『キャン!』と鳴く→どこか痛いのかな?と気になりつつ、それだけでは病院に行ってもわからなそうと思い、放置 【7月9日】 ・実家に帰省中、『ワン!』『キャン!』が突然増え、日に何度も鳴く。 ・足取りがふらつき始める。 ・10日夜に自宅へ帰る。 【7月11日】 ・起床時、左後ろ足が麻痺、引きずってふらつきながら歩く。 ・近所のA病院を受診、背中にヘルニアの病変あり、それが原因と診断、ブロック注射や痛み止めなどの処方開始。絶対安静と、散歩はバギー。 【以降】 ・毎日通院を続けるが、改善が見られないため、1週間ほどで薬をステロイドに変更。その際Drから、『ヘルニアの病変があるから、まずこれが原因だと思うが、心配ならCTやMRIを受けてみたら』と勧められる→紹介された検査設備のある病院が都内で、千葉から行きづらいこと、10万程度という金額に躊躇する。 ・左前足にも麻痺が進む。ステロイド増量、一進一退。 ・ネットで調べるが、ヘルニアでいわゆる片麻痺は、見つからない。普通は後ろ足だけの麻痺。 ・ネットで、県内でCT・MRIの設備のある病院を見つけ、セカンドオピニオンを予約→直後、少し良くなった為、予約をキャンセル。 【7月27日】 ・良くなってきたと、ブロック注射終了。今後は少しずつ、リハビリで歩かせるように言われる。 【8月2日】 ・特注コルセット到着 【~8月下旬】 ・再び痛がり始める。 ・歩行補助の道具などを使い、歩かせるが、本人も辛いようで歩くのが進まない。 ・ヘルニアって、こんなに治らないもの?  Dr.に尋ねるも、『ちょっと長引いていますね』と…。→別の大病である可能性が怖く、もうすぐ良くなる、きっと良くなる、と、一進一退にすがる。 【8月末】 右前足にも麻痺が広がる。  前二本、左後ろと3本が麻痺のため、自力で立ち上がることができなくなる。  補助しても歩くことができないが、オシッコだけはお外でしたくて我慢する為、バギーで連れ出し、排泄の時だけ支えてさせる。 ・発作的にキャンキャンと鳴き叫び、寝たきりに。食欲はむしろ増すが、体重は減り続ける。 ・ヘルニアを経験している犬友何人かから話を聴く。長くてもひと月もあれば歩けるようになるとのこと。やはりどうしてもヘルニアには思えない。 【8月30日~】 ・明け方、ベッドで動けず、ただ起きている。 その様子が気になり、人間も睡眠不足に。 日中痛がり、鳴いていること多い。 セカンドオピニオンを探す。 【9月4日】 ・夜中、2時半から起きている。 ・隣市の、CTのあるB病院を予約、受診。 一目見て、まず、『腰椎ヘルニアではない』。 やはり、腰椎ヘルニアは後足にしか出ないものであり、前後に出る場合は、首から上が原因。 ①頸椎ヘルニア②髄膜腫③脳腫瘍 その他いくつか…(違ったので忘れてしまった)可能性のある病名を挙げて下さり、レントゲン撮影。 結果、骨に病変はないので、頸椎ヘルニアではない。 全身麻酔で、CT検査。 夕方、頸椎に腫瘍が見つかり、恐らく『髄膜腫』であろうと。 髄膜腫は良性に分類され、他の部位に転移はしないが、同じ場所に再発する病気。 成長期は悪性に比べると緩やかだが、個体差がある。 再発のリスクはあるが、手術で取れば、痛み苦しんでいる現状は良くなる。 もちろん、術中術後の死亡リスクもある。 そういった説明を受ける。 既に、介護も限界にきていた為、手術を選択する。緊急性が高いということで、最短の9月9日9時より手術予約。 【その夜~】 ・全身麻酔の為に絶食し、一旦薬が切れてしまったことと、検査でかかった身体負担の為か、劇的に痛がり始める。 ・夜も眠らず、ズリズリと這いながら人間にぴったりくっ付いたり、体位を変えたりを繰り返し、日中に少しウトウトする。 ・この頃には、バギーに乗せるのも痛がるので、散歩も行けず、排便は抱っこした拍子に出るような感じに。 ・食欲が初めて落ち始める。 【9月8日】 ・千葉県に甚大な被害を及ぼした台風上陸。 消防職員の夫は署にカンヅメ、独りでハルを看病しながら暴風に耐える。 【9月9日】 ・ハルは一睡もせず。 ・夜中2時頃、停電。エアコンが切れ、部屋がどんどん暑くなる。 ・部屋が暑くて、ハルが舌を出し始める。夫に連絡すると、病院には連絡済み、Dr.はいつでもオペできるように待機しているので、時間を気にせず、来られるようになったら来て下さいとのこと。 夫いわく、『これから対策会議があるので、それが終わったら帰れる。昼頃までには』。帰るまで待機しろと言われる。 しかし…。 今までの経験上、夫の見立ては大体甘いことが多い。 ・9時、暑さで部屋も限界、絶食で薬も切れ始める頃なので、待たずに独りで連れて行く事を選択する。 隣市の病院までは、高速なら30分、下道でも小1時間。 が、高速は閉鎖、倒木で通れない場所多数、信号は停電。 2時間半かかりました(>_<) 交通はパニックで、どこもかしこも大渋滞。 しかも、病院まであと2キロくらいのところで、大渋滞で動かない最中に、ハルが突然暴れ出す。 体を曲げるのを痛がるので、助手席の足元に寝かせていたのですが、起き上がってバタバタ。 脇道もない橋の上で、半泣きになりながら『ハル!もう少しがんばって~!』と、ハルを押さえて叫ぶ私。 ハルの姿は見えていない筈なので、前の車の人、バックミラーに映る私を見て、きっと頭がおかしい人だと思ったでしょう(笑) 結局、それはウンチサインでした。 ようやく脇道が出てから、曲がって路肩に留め、降ろしたら、大量に(^_^;) そのあとはスッキリして本人も落ち着いたので、無事に病院へ到着。 11時間半にハルを預けました。 ・夕方までかかるとのこと。 大渋滞だし停電しているして、家にも帰れないので、近くのショッピングモールで待機。 14時頃に、全身麻酔が完了し、これからオペと連絡あり。 オペ中の死亡を考え、不安で不安で。しかし夫は、案の定まだ帰宅できず。 17時半、オペ無事終了の連絡あり。 明日、夕方面会に来て下さいと言われる。 それとほぼ同時に、夫の勤務が終了。『これから行く』と言われたが、無駄でしょ!と断る。 その後、また2時間半かけて帰宅。 有事だからしょうがないですよ。その為の消防ですから。 でも、こっちはこっちで、待ったがきかない状況下で、よくも待機しろと言えたもんだ! 今日オペできなければ、次いつできるかわからないのです。 難しいオペなので、Dr.数人が、丸一日ハルのために日程を空けて予定しているのですから。 今でも思います。 この判断だけは間違ってなかった!

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