看板犬闘病記⑦ 〈まとめと、医療費について〉

看板犬闘病記⑦ 〈まとめと、医療費について〉

ここまでの長文を読んで下さった方…いないですね、多分(^_^;) 良いですよ~。 一番伝えたかったことをここに書きます。 ・診察に疑問がある時は、面倒臭がらずにセカンドオピニオンを受けましょう。 ・検査代をケチると、ドツボに嵌まります。 ・絶対はありません。  一度で終わらない可能性のある治療になった時に、とことん付き合って抗い、戦い、そして支出する覚悟がなければ、中途半端に始めない方が良いです。  *『~がダメだったら諦める』と、強固な信念を貫ける方は、勿論この限りではありません(^_^;) ・希望的観測で不安をスルーするのは、ご法度。 ペットの治療の話ですが、なんか、人間の医療ともそのままイコールですね。 何の話かしら?と気になった方は、頑張って①~⑥をお読み下さい(笑) もしも全部読んで下さった奇特な方がいたら、心からありがとうございます。 ハルファンクラブの、永久名誉会員です! ちなみに…。 髄膜腫でかかった、ざっくりの医療費です。 最初のヘルニア治療→20万 一度目の手術→80万 放射線治療→50万 二度目の手術→80万 その他、診察、MRI→50万 計280万程度 お金がある自慢ではありません<(_ _)> 子どものいない私達には、何者にも代えがたい息子だった。1年2年、健やかに寿命を延ばせるならと、積み立て続けていた老後資金です。今は底を突きました。 動物医療はこれだけかかる。 その覚悟をお伝えしたかったのです。 人の金銭感覚って、おかしくなるんです。 200円のキャベツを、高いと言って買わないのに、80万の手術の後に50万の放射線を言われると、『この間よりは安い』って思ってしまうんです(^_^;) ちなみに、ハルは6歳から5年間、ペット保険に入っていました。 年間で掛け金4万円以下の、マイナーな会社で、負担は50%。 つまり、病院で1万円かかると、後から申請して5千円還ってくるタイプです。 大体年間5千円~1万円程度、皮膚炎などで申請して還ってきていました。 9歳で髄膜腫を発症し、亡くなる10歳までで、約60万円還ってきました。 それだけ?って思う方もいるかもしれません。 いえいえ、掛け金20万で、60万以上いただけたのです。 申し訳ないくらいです。 私がその保険を選んだ理由は、 ・加入時点で加療中の疾病以外は、保険対象になる  これに尽きます。  最初に入ろうとしたそこそこ大手は、勝手にかかりつけ病院に既病歴を問い合わせ、ハルがかかったことのある病気を全て羅列し、これは保険除外、と記載した契約書を送ってきたので、やめました。  しばしば発症する皮膚炎を除外されては、入る意味がないと思ったので。  健康だった当時、その理由とまぁまぁ手頃な料金が決め手で入ったので、今回手術に踏み切る際には、最初から保険をあてにはしませんでした。  現に、300万近くかかっても、60万。  ここの保険は、手術は上限10万、一回の治療は上限1万2千円、通院年間30回上限など、限度が色々あるんですね。  セカンドオピニオンの初診料も、リハビリ関係も、データ料も対象外。  そんな感じなので、人間のように、保険に入っているから大丈夫、の期待はせず、少しでも足しになる、くらいに思っていれば、もらえた時に素直に喜べると思います。  それでも、ハルが亡くなって2ヶ月後、振り込まれた金額を見て複雑な気分でした。  今頃入っても、使うとこないのに、と。  お金なんか還って来なくていいから、まだ生きていて欲しかった。  保険入ったけど無駄だったねと、笑って言える方が良かった。  コロナと相まって、散歩やジムに行かない生活が祟り、一日中頸椎が痛みます。  メンタル面も限界で、保護施設から次の子をお迎えしようと準備中です。  犬友がペット専用通帳を作っていると聴き、良いアイデア!と、私もほとんど使っていない通帳を犬用にしました。  還ってきたお金は、ハルからの最後の、虹の橋からのプレゼント。  大切に、次の子に使おうと思います。  そして願わくば、次の子は、『全然保険使わなかったね~。きっと病気の別の子の役に立ったんだね』と、言えますように。 そしてまさにその台詞を言って、結果的にハルの闘病生活を助けて下さった他の加入者さん達に、感謝しています。

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